虫歯や歯周病になる理由として思い付く事はどのようなものがあげられるでしょうか。甘いものを沢山食べるからでしょうか。歯磨きをしないからでしょうか。どれも間違いではありませんが、正確な答えではありません。1960年代後半、虫歯は口の中に潜む特定の細菌叢、その細菌が栄養とする食べ残し、細菌がくっつく歯質、この3つが原因であるとされていました。しかし、70年代に入るとこの3つの原因に、これらの原因どうしがどれだけ接触していたかという事、つまり「原因同士の接触時間が短ければ虫歯に歯ならない」「逆に長ければ虫歯になる」として接触時間を新たに付け加えた「4つの輪」が虫歯発生に対する主流の考え方となりました。