前述した『歯口清掃指導の手引き』では、歯ブラシの選択基準は次のように示されています。
【歯ブラシの選択基準】
1 個人の発育などに応じた、適当な形や大きさのものであること
2 刷毛は乾燥しやすく、適当な強度と弾性を持ち、先端が鋭くなく、毛束の間隔が適応なものであること
3 刷毛の長さは、一般に10mm以上あって、植込みの短辺は10mm以下、長辺は30mm以下であることが望ましい
4 植毛部の形態はストレート型が良い
5 把柄は変形、変質せず、保水性の無いものであって、握りやすく使いやすいものであること
6 外観は近代センスにマッチした、美しく魅力的であるもの
7 包装は十分に清潔な状態に保たれているものであること
把柄部の材質は耐久性があり、持ちやすく、操作性を考えると軽いものが良いと思われます。また清潔を保つために変形や変質がしにくく、非保水性の素材がいいでしょう。把持するには一部にラバーを使用したものが滑りにくくて使いやすいとされます。
また把柄部の形態は、頭部から把柄部まで直線のものが望ましいとされています。把持しやすく、安定性があるもの、鋭利な角や突起がないもの、必要によっては回転させやすいものを選びましょう。