歯磨き粉は、歯を磨く際に必須のものであるというふうに考えられるようになってきた現代においては、歯磨き粉なしで歯を磨くということがありえないという風に考えている人も多いかもしれません。
しかし、昔は、歯磨き粉を一切使わずに歯を磨いていた人もいるくらいですから、決して全て必要なものであるという風に考える必要はないのではないでしょうか。
よく言われることですが、ハッカやミントなどが入っている歯磨き粉を使い続けてしまうと、口の中が爽快感でいっぱいになるため、さもしっかりと磨けているという風に勘違いしてしまうケースが後を絶ちません。このような場合、たった数十秒しか磨いていないのにも関わらず、十分に歯を磨いているという風に錯覚してしまう恐れすらあるということです。残念ながら、これを繰り返してしまうと、歯を磨けていないのにも関わらず、歯を磨いたと錯覚することが続いてしまい、結果的に、虫歯や歯周病などを早期的に招いてしまうという危険性すらあるわけです。また、口の匂いが気になる人なども、歯磨きをする際にミントの成分などによって一時的に打ち消されてしまったために、自分自身で異変に気づくことができないというケースがよく見られるようになってきたと言われています。確かに、歯磨きをする際にきちんと磨けたという爽快感は重要であるかもしれませんが、それを差し引いてもまずはしっかりと磨けているという実感を確認することが重要だと言えるのではないでしょうか。