歯周病や虫歯は、たった1つの原因要素から起こっているものではありません。ですから歯ブラシのブラッシング技術を高めたからといっても、それだけで全てが解決できるというわけではないのです。日々の生活習慣や食事バランス、また歯ブラシやデンタルケア用品のメンテナンスなども含めて全てが、皆さんの健康な歯を維持するために必要な要素となってくるのです。歯ブラシによる正しいブラッシングを身に付けることは、皆さんの健康な歯を維持していくために、それらの要素のなかでもかなりの比重を占めてくる1つの要因でもあるかもしれません。正しいブラッシング技術を身につけるためには、まず磨き残しに気づけることが大切です。たとえば歯と歯の隙間や歯と歯茎の間など、こういった場所にプラークが付着していることが多く、磨き残しの積み重ねが虫歯や歯周病の原因となっていくことを考えますと、磨き残しをまずは減らしていくことが大切です。歯磨きテクニックとしては、磨き残しのチェックのなかで何回か磨き残しがつづいた箇所は、常に丁寧に集中してブラッシングを行うことです。虫歯はその症状が進行する間に、痛みや炎症などからその存在を発見するにいたることがほとんどですが、歯周病は自覚症状がないままおおよそののケースで進行してしまうので、気付いた時には手遅れということがほとんどです。皆さんが正しいブラッシング技術を身につけ、健康な歯を生涯維持できたとすれば、おそらくこれまでに積み重ねてきた毎日のデンタルケアが何よりも皆さんにとってかけがえのない価値あるものであったということに気づくことができるかもしれません。